「ゆるっと+(プラス) 」な情報をお届け、元フィッティングアドバイザーのゆるまるです !
静電気と言ったら「冬」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
コートやカーディガンを脱いだ時のバチバチや、薄い素材のスカートが脚に張り付くあの感じ。
分かっていてもびっくりしますし、特に薄いスカートは履くのが嫌になってしまうくらい張り付いてシルエットも何もなくなってしまいますよね。
静電気は1年の中でも特に冬場の悩みだと思いますが、
なかには「まだ秋で湿気が多い時期なのにもう静電気が起きる…」という経験をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
一般的な「静電気=乾燥した時期」のイメージがあると、雨が連日降っているのに静電気が起こるということが不思議に思いますが
湿度だけではなく温度も密接に関わっていることを知ることで、湿度が高くても静電気が起こることが分かります。
これについて詳しくはこちらの記事
▶【雨なのに乾燥してる?】「静電気=乾燥」の常識を覆す、長雨シーズンの自宅乾燥機がバチバチする理由でも解説しています。
そして、気温や温度以外にもう1つ
「静電気が起こる原因」があることをご存知でしょうか。
もう1つの大きな原因は「服の(素材の)組み合わせ」にあります!
1. 服の静電気が起きる原因は?「素材の相性」をチェック
原因は「プラス」と「マイナス」の電気のズレ
過去に私がアパレル店員として働いていた時、服のお手入れや知識をより深めたくて、服についての資格を取ったり、大手クリーニング会社さんへ勉強のために見学に行かせていただいたことがあります。
その際に、「服の素材の組み合わせによって起こる静電気」の仕組みを知りました。
服の素材には、植物からできている綿(コットン)、化学繊維から出来ているポリエステル、羊の毛のウールなど色々とあり、それぞれ売りのポイントがあります。
例えば、発色が鮮やかで 明るい色や濃い色が綺麗に出やすい素材はアクリル。
丈夫でシワになりにくく乾きやすいのはポリエステル。
このようにそれぞれの素材には違いがあります。
そして、そのそれぞれの素材には
擦れ合ったときに「プラスの電気を帯びやすいもの」と「マイナスの電気を帯びやすいもの」という違いもあるのです。
「プラスの電気を帯びやすいもの」と「マイナスの電気を帯びやすいもの」この2つの性質が離れれば離れるほど、激しいバチバチ(静電気)が発生します。
【帯電列】静電気が起きやすい素材の組み合わせ表
ここではわかりやすく、衣類に使われている代表的な素材を3つに分類してみました。
| 帯電の性質 | 素材の種類(衣類・身の回りのもの) | 特徴・解説 |
|---|---|---|
| ➕ プラスに帯電しやすい | 羊毛(ウール)、ナイロン、毛皮、絹(シルク) | 動物性の繊維やナイロンはプラスになりやすいです。 |
| ⚪ 帯電しにくい(中央) | 綿(コットン)、麻、レーヨン | 水分を含みやすいため、静電気が起きにくい優秀な素材です。 |
| ➖ マイナスに帯電しやすい | アクリル、ポリエステル、アセテート、ポリウレタン | 化学繊維の多くはマイナスになりやすい性質を持っています。 |
この表の中で「プラスに帯電しやすいウール」を例を出すと次のようになります。
組み合わせ例①プラスに帯電しやすいウールとマイナスに帯電しやすいアクリルの組み合わせは、静電気がとても起こりやすい
組み合わせ例②プラスに帯電しやすいウールと帯電しにくい綿の組み合わせは、静電気は起きるが①よりはマシ。
組み合わせ例③プラスに帯電しやすいウールとプラスに帯電しやすいウールの組み合わせは、静電気が起きない
この「帯電」は「良い」「悪い」で比べられるものではなく
プラスだから良いわけでもマイナスだから悪いわけでもありませんが
目に見えないものなのでイメージしづらいですよね。
勉強した頃の私もイメージしづらかったので、次のように例えて覚えていました。
たとえ話①:服の素材を、磁石の「N極」と「S極」に例える。
- プラスの服 = 磁石の「N極」(ウールなど)
- マイナスの服 = 磁石の「S極」(ポリエステルなど)
磁石では、N極とS極を近づけるとカチッと強力に引き合いますよね。
服も同じイメージで、「N極(プラス)」のコートと「S極(マイナス)」のインナーを重ね着すると、磁石のようにピタッと吸い寄せられて、動くたびに強烈にこすれ合ってバチバチが起きてしまうイメージ。
逆に、ウール(N極)とナイロン(N極)みたいに、同じ「N極同士」なら反発し合うので、服がくっつかず静電気が起きない。
たとえ話②:服の素材を、「情熱的な人」と「クールな人」に例える。
- プラスの服 = 「超ポジティブで情熱的」な人(ウールなど)
- マイナスの服 = 「超ネガティブでクール」な人(ポリエステルなど)
この真逆の2人が一緒にいると、お互いの価値観が違いすぎて、ちょっと擦れ合っただけで「バチバチッ!」と激しいケンカ(静電気)が始まるイメージ。
そして、綿(コットン)は「おだやかで、誰とでもうまくやれる平和主義」な人。
情熱的な人の隣にいても、クールな人の隣にいても、綿さんが「まあまあ」と間に入ってくれるおかげでケンカ(静電気)が起きない。
これはあくまでも例え話でしたが「素材の組み合わせで起こってしまう静電気」のイメージが湧いたでしょうか?
フィッティングアドバイザーが教える!バチバチしやすいNGな重ね着
アパレルでの経験やフィッティングアドバイザーとして、色々な素材を試してきましたが「あ、これはよく陥りがちな組み合わせ」というものがあります。
例えば、「ウールのコート(帯電はプラス)」の中に「ポリエステルのワンピース(帯電はマイナス)」を重ね着してしまうパターンです。
このウールとポリエステルは帯電のプラスとマイナスで離れた性質なので、動くたびに強力な静電気が起きてしまいます。
これは私自身も静電気が起きやすいことは分かっていながらも、
忘年会等のイベント時「外は寒いから温かいウールのコートを着る」けど、「室内は暖房と熱気で暑いから薄いワンピース」というシチュエーションでよく選んでいました。
こういう組み合わせは、ファッション雑誌でも冬時期大道のコーディネートとして載っていることが多いので、激しい静電気を経験している方も多いと想像しています。
2. 服の静電気を今すぐ解決する!3つの対策法
対策①:同じ性質の素材(プラス同士・マイナス同士)を組み合わせる
洋服を重ね着するときは、電気の性質を揃えてあげるのが一番の解決策です。
- ポリエステル(マイナス)× アクリル(マイナス)
- ウール(プラス)× ナイロン(プラス)
このように、表の近い位置にある素材同士を組み合わせると、驚くほど静電気が起きにくくなります。
対策②:帯電しにくい「綿(コットン)」をインナーに挟む
「どうしてもプラスとマイナスの服を合わせたい!」という時の解決法は、間に「綿(コットン)」や「麻(あまりないけど)」の1枚を挟むと
綿は電気を帯びにくいため、クッションの役割を果たして静電気を(多少)ブロックしてくれます。
といいつつも、タイツなどの存在もありますので完全にブロックは難しいのが現実かもしれません。
対策③:洗濯時に「柔軟剤」を使う
これは自然と実行されている方が多いと思うのですが、洗濯時に柔軟剤をしっかり使うことも静電気を起きにくくする方法の1つです。
柔軟剤には繊維の表面を滑らかにする効果があるので、服同士の摩擦が減り、静電気の発生を元から抑えることができます。
3. 外出先で静電気が起きたときの応急処置
- 服に「静電気防止スプレー」をかける
- 壁や地面(コンクリートや木)に手をタッチして電気を逃がす(アース)
- ハンドクリームで肌を保湿する(乾燥を防ぐ)
4. まとめ:原因を知れば服の静電気は緩和できる!
アパレル業だった時に学んだ服の静電気の原因と、その解決法についてご紹介しました。
重ね着をするときは、ぜひお洋服のタグに書かれている「素材」をチェックして、バチバチしない快適なコーディネートを楽しんでくださいね!
…といいつつ私は、静電気が起きたって良い「見た目が可愛いって理由だけでのコーディネート」も大賛成です!
今回も「ゆるっと+(プラス) 」な情報をお届けできたでしょうか
ゆるまるでした!

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