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フィッティングアドバイザーのゆるまる(HSS型HSP)です !
皆さん、洋服のタグに「セルフカット可能」等と書かれた服を見たことはありますか?
買ったことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、
実際に自分で裾を切るとなると「失敗しそうで怖い…」と思う方も多いはず。
ゆるまるもその1人です。
けど安心してください。定規、 安全ピンと裁ちばさみさえあれば、意外と簡単にセルフカットできます。
ゆるまるはこれまでに洋服の採寸やお客様に合ったサイズを学ぶ フィッティングアドバイザー の資格を取得していて、沢山の採寸を行ってきました。
その経験を活かし、初心者の方でも簡単にできる方法を紹介します。
今回共有させていただく方法はまずはセルフカットのハードルを低くするために
「なるべく簡単に、それなりに」仕上げたい方向けの一例ですので
完璧に仕上げたい方には合わない方法ですが、それなりに切れればOKな方にはおすすめです。
セルフカット可能なスカートは歩く動きとともに裾がヒラヒラする柔らかい生地のものが多い印象で
そういう柔らかい生地であれば、滑らかな失敗はほぼ気が付かれないと思いますからチャレンジしやすいかと思います。
もし心配で躊躇しまう場合は
購入したショップでお直ししてもらうか、街のお直し屋さんに持っていき頼みましょう。
ゆるまるも時間がかかってしまうお直しは、お直し屋さんに出して綺麗に仕上げてもらっていますのでおすすめですよ。
※注意:セルフカットできるのは、タグに「セルフカット可能」と書かれた洋服だけです。
普通の生地の洋服を切ってしまうと縫う必要がありますのでご注意ください。

用意するもの
- 裁ちばさみ(布用のハサミ、100円ショップの手芸売り場にも売っています)
- 安全ピン(切ろうとしている生地を留められる程度の大きさ)
- 定規(裁縫用でなくてもOK)
- チャコペン(今回は使用しない方法をメインで紹介しますが、あれば便利です)
特別な道具は不要ですが、布用のはさみを使うと布をシャキッときれいに切れるので、仕上がりも断然整います。
また、チャコペンがなくても十分に対応できます。
セルフカット手順
まず丈を確認
スカートを履いた状態でウエスト部分を持ち上げたりし、どの位置で履きたいのか大体の丈を確認します。
(ここでお好みを見ていただきますが、このあとのご紹介は一例です)
そしてまずは「切る・切らない」をよく考えて、迷いがある場合はすぐに切らずに何日かに分けてそのまま履いてみることをお勧めします。
ゆるまるもセルフカットやお直しに出す前に、お直しせずにそのまま過ごしたりして「本当に切って良いか」「切らなくても履けるか」判断しています。
どの位の丈が良いかわからない場合、
どのくらいの丈で履くのがトレンドなのかというのは多くの店員さんが答えられると思いますので、買ったショップの店員さんに聞くのが早いです。
ただ、どのくらいの丈が自分に似合うのかについてを見極めてくれる店員さんは多くないかもしれませんので、まずはぜひご自身で好きな丈を探してみてください。
「自分に似合う」について切り口はいくつかあるなと思います。
私は過去にいくつかのショップで店員や店長をしていた経験がありますが、
もしスカートの丈についてアドバイスさせていただくとしたら…
まずはこのスカートを履くときにどのような靴を合わされる予定かをお伺いします。
足の甲がでるようなフラットシューズならスカートは長めでもいいでしょうし、
ショートブーツに合わされるのであればそのブーツがある程度見えるような長さのほうがバランスが良くなったりもします。
また例えばなるべく足が細く見えるような丈がご希望の場合は、ふくらはぎ下から足首あたりの細い部分迄の長さが良い。等
そのように「自分に似合う」は少し変わるので、一番ご自身の要望に合う長さにできるとよいですよね。
さあ次から実際に 切る 手順に移っていきましょう
スカートのウエスト部分を、外側に折り返します。
スカートを履いた状態で
学生さんがスカートのウエスト部分を折り返しているのと同じように折り返して出来上がりの丈を確認していきます。

今回は簡単に上の写真のように1折りで進めていきたいと思います。
この折り返しは部分的に布が寄ったりすることなく、巻き込みすぎずきれいに折ります。
長さはいかがでしょうか?
(もし丈が「短い・長い」場合はチャコペンを使った方法が安心ですので、今ご紹介している方法とは違う方法でのお直しになります。)
1折りで良さそうであれば、スカートを床に置き、1折りが何cmかウエスト部分を計りましょう。

スカートやパンツのウエスト部分は縦幅4、5cm前後の品物が多いので、今回はこれを利用しています。
緑矢印の箇所を何箇所かランダムに測り、大体何センチか、この後その長さを目安にしていきます。
ランダムに測るのが心配な場合は、緑の矢印の部分2箇所と中心あたりを測られると平均的かなと思います。
安全ピンやマチ針を刺す、必要なら線を引く
今床に置いているスカートの裾部分の前側と後ろ側の生地の端を揃えます。
ゆるまるが 例に使ったスカートのウエスト部分は 縦幅5cm でしたのでその1折分5cm 分の目印を付けます。

裾から5cmの部分に安全ピンやまち針の端や先が来るように安全ピンやまち針を刺して印とします。
写真の赤マーカーの部分が5cmで、裾から5cmのところを何箇所かランダムに測っています。
そして安全ピンやまち針の先をつなげるように、写真では青マーカーになっている部分を切るとちょうど5cm分切れるということになります。
安全ピンや まち針のそれぞれの間隔は5cmくらい開けてますが、ハサミ使いが心配な方は狭くして頂くと安心度が上がると思います。
写真では青マーカーで安全ピンや針の先をつないでいますが、 実際には何も書いていないので
曲がってしまうのが心配という場合は定規やチャコペンを使って点と点をつなぐようなイメージで安全ピンや針先をつなぐように線を引くとさらに安心ではあります。
今回お伝えしている方法の良いところは、ウエスト部分を折って裾のイメージができるところですが
1折りよりも短くしたかったり長くしたい時には
ウエストを折ることは飛ばし、裾からお直ししたい分を計ってそこに青のマーカーのようにチャコペンでラインを書くという方法も可能です。
その場合実際の仕上がり丈を確認するには、
まち針や安全ピンでスカートの裾を折るように止めるということになります。
裁ちばさみでカット
いよいよカットです。
安全ピンやまち針の先や端を目印に布を切っていきます。

途中で曲がっていないか確認しながら進めると失敗が防げますが、
ハサミの動きを止めてしまうと次の出だしが曲がりやすくなってしまうというのもありますのでお気を付け下さい。
また、ハサミの裁断をなめらかに続けるのが綺麗に切れるコツです。

この写真ではすでに半分切っています。
残りの半分も同じようにカットしていけばOkなのですが、 さらに簡単に切れる方法をご紹介させていただきます。
心配な方は これまでの方法で全体を切ってもらえれば OK です。
ゆるまるはもっと楽にしたいので、半分切れたらその半分を使って計測はしない方法をとっています。
そのやり方は簡単。
切った部分を持ち上げて向こう側に パタンと折りたたむようにして置きます。


置いたら裾をきっちり揃えましょう。

綺麗に揃えて置いたらあとは置いた部分の線を目安に切っていきます。

ここで一工夫。右利きの方ですと上の写真のように切るのは少し切りにくいので、下の写真のように反対側から切るとラインが見定まりやすいですよ。

これで簡単に丈を短くすることが出来ました。

半分の場所で一度ハサミを止めてしまっているのでその辺りがガタッとしていますが実際に履いているときには気が付かないほどの部分です。

仕上げ
シワなどが気になる場合は タグの洗濯表示に従って アイロンをかけることもおすすめです。
ポイント
- 多少曲がっても履いたときに自然に落ちるので神経質にならなくてOK。
- 安全ピンもまち針もどちらも使えますが 、安全ピンを使うと生地がずれにくいのでラインがブレにくく、初心者でも簡単にできます。
応用
今回はセルフカット 可能なスカートでしたが、この方法の一部分は同じくセルフカット可能なパンツにも応用可能です。
裾幅が狭いパンツはスカートよりもさらに簡単に切れます。
パンツの場合はウエストを折り上げてしまうと、股上に引っかかるのでウエスト部分の1折りで仕上がり丈を確認するということはできなくなってしまいますが、
裾から切りたい部分を測り、そこにまち針や安全ピンの先や端を合わせて
点と点をつなぐように切っていくということは同じように応用することができます。
フィッティングアドバイザーとしての経験からも、「布幅が広くて難しそう」と思われがちなスカートでこの方法ができれば、ほかの洋服でも応用していただくことができると思います。
まとめ
- 定規と安全ピン、裁ちばさみだけで簡単に裾直しができる
- 完璧でなくても、履いたときには意外と自然に見える
- 初心者でも気軽に挑戦できる
- パンツやワイドパンツにも一部分の方法が応用可能
思ったより簡単にできると、洋服のお直しのハードルがぐっと下がります。
ぜひお気楽にセルフカットに挑戦してみてください。
今回も「ゆるっと+(プラス) 」な情報をお届けできたでしょうか
ゆるまる(HSS型HSP)でした!
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